ファンダメンタルズ分析|雇用統計を分解して考える

雇用者数は弱い内容

  • 非農業部門雇用者数は市場予想を下回る
  • 前回分・前々回分も下方修正

この点だけを見ると、
米労働市場は確実に減速していると判断できます。


失業率は改善、しかし注意点も

  • 失業率は低下し改善
  • 一方で 労働参加率は低下

労働参加率が下がると、
仕事探しをやめた人が統計上カウントされなくなり、
失業率が見かけ上改善するケースがあります。

そのため、今回の失業率改善は
「雇用が力強く回復した」とは言い切れません。


なぜ利下げ期待が後退したのか

雇用統計の中身は決して強くありません。
それでも市場が注目したのは、

  • 失業率が急上昇していない
  • 雇用崩壊や景気後退を示す水準ではない
  • 賃金動向も急激に悪化していない

という点です。

FRBの視点では
「利下げを急がなければならないほどの悪化ではない」
と受け取れる内容でした。

結果として、

  • 早期利下げ観測は後退
  • 米金利は高止まり
  • ドル買いが継続

という流れになっています。


日本要因・地政学リスク

  • 衆議院解散観測による政治的不透明感
  • 金融政策は依然として緩和的
  • イラン情勢を巡る中東リスク

基本は円売り地合いですが、
突発的な地政学ニュースでは一時的な円買いが入る可能性もあり、
高値圏では警戒が必要です。


テクニカル分析(1時間足)

ドル円は上昇トレンドを維持しています。

買いサポート候補

  • 157.70付近:浅押し、トレンド継続なら最優先
  • 157.21付近:フィボナッチ38.2%、押し目候補
  • 156.90付近:直近上昇の起点、割れると短期上昇シナリオ後退

上値は
158.20〜158.80 がレジスタンス帯。


為替介入の警戒ポイント(重要)

過去に実際に介入が行われた日と値動き(日足)

2022年9月22日

  • 高値:145円台後半
  • 東京時間に急落
  • 日足で約5円超の下落

2022年10月21日

  • 高値:151円台後半
  • NY時間に突如急落
  • 日足で約6円規模の下落

2024年4月29日〜5月2日

  • 高値:160円手前
  • 複数日にわたる急変動
  • 1日で3〜4円規模の値動き

今回の警戒条件

  • 価格帯:159円後半〜160円台
  • 時間帯
    • 祝日
    • NYクローズ〜東京早朝
  • 値動き:短時間で1円以上の急変動

本日のドル円戦略(発生確率順)

シナリオ①:押し目買い継続

発生確率:★★★☆☆(高)

  • 米金利高止まりを背景に上昇トレンド継続
  • 押し目候補:157.70 / 157.20
  • 上値目標:158.20〜158.80


シナリオ②:介入警戒による急落

発生確率:★☆☆☆☆(低〜中)

  • 158円後半〜159円台で急激な円安進行

まとめ

  • 雇用統計は内容的には弱い
  • しかしFRBがすぐに利下げへ動くほどではない
  • 日銀は1月の利上げはなさそう
  • 経済指標などなく156円以下などへの大きな下落はなさそう
  • 米金利高止まりでドル円は底堅い
  • ただし 158円台は介入警戒ゾーン

高値圏では無理をせず、
守りを意識したトレードを心がけたい局面です。