1月12日 雇用統計は弱いが利下げは遠のく?急騰時は介入警戒。
ファンダメンタルズ分析|雇用統計を分解して考える
雇用者数は弱い内容
- 非農業部門雇用者数は市場予想を下回る
- 前回分・前々回分も下方修正
この点だけを見ると、
米労働市場は確実に減速していると判断できます。
失業率は改善、しかし注意点も
- 失業率は低下し改善
- 一方で 労働参加率は低下
労働参加率が下がると、
仕事探しをやめた人が統計上カウントされなくなり、
失業率が見かけ上改善するケースがあります。
そのため、今回の失業率改善は
「雇用が力強く回復した」とは言い切れません。
なぜ利下げ期待が後退したのか
雇用統計の中身は決して強くありません。
それでも市場が注目したのは、
- 失業率が急上昇していない
- 雇用崩壊や景気後退を示す水準ではない
- 賃金動向も急激に悪化していない
という点です。
FRBの視点では
「利下げを急がなければならないほどの悪化ではない」
と受け取れる内容でした。
結果として、
- 早期利下げ観測は後退
- 米金利は高止まり
- ドル買いが継続
という流れになっています。
日本要因・地政学リスク
- 衆議院解散観測による政治的不透明感
- 金融政策は依然として緩和的
- イラン情勢を巡る中東リスク
基本は円売り地合いですが、
突発的な地政学ニュースでは一時的な円買いが入る可能性もあり、
高値圏では警戒が必要です。
テクニカル分析(1時間足)
ドル円は上昇トレンドを維持しています。
買いサポート候補
- 157.70付近:浅押し、トレンド継続なら最優先
- 157.21付近:フィボナッチ38.2%、押し目候補
- 156.90付近:直近上昇の起点、割れると短期上昇シナリオ後退
上値は
158.20〜158.80 がレジスタンス帯。
為替介入の警戒ポイント(重要)
過去に実際に介入が行われた日と値動き(日足)
2022年9月22日
- 高値:145円台後半
- 東京時間に急落
- 日足で約5円超の下落
2022年10月21日
- 高値:151円台後半
- NY時間に突如急落
- 日足で約6円規模の下落
2024年4月29日〜5月2日
- 高値:160円手前
- 複数日にわたる急変動
- 1日で3〜4円規模の値動き
今回の警戒条件
- 価格帯:159円後半〜160円台
- 時間帯:
- 祝日
- NYクローズ〜東京早朝
- 値動き:短時間で1円以上の急変動
本日のドル円戦略(発生確率順)
シナリオ①:押し目買い継続
発生確率:★★★☆☆(高)
- 米金利高止まりを背景に上昇トレンド継続
- 押し目候補:157.70 / 157.20
- 上値目標:158.20〜158.80
シナリオ②:介入警戒による急落
発生確率:★☆☆☆☆(低〜中)
- 158円後半〜159円台で急激な円安進行
まとめ
- 雇用統計は内容的には弱い
- しかしFRBがすぐに利下げへ動くほどではない
- 日銀は1月の利上げはなさそう
- 経済指標などなく156円以下などへの大きな下落はなさそう
- 米金利高止まりでドル円は底堅い
- ただし 158円台は介入警戒ゾーン
高値圏では無理をせず、
守りを意識したトレードを心がけたい局面です。
